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隼人(はやと)の古代史

隼人(はやと)の古代史

中村明蔵
シリーズ・巻次 平凡社新書  119
出版年月 2001/12
ISBN 9784582851199
Cコード・NDCコード 0221   NDC 219.7
判型・ページ数 新書   272ページ
在庫 品切れ・重版未定
この本の内容
目次
習俗や言語を異にし、異民族扱いされた南九州の隼人族。その起源や歴史、文化、大和朝廷との関係など、辺境の抵抗者たちの史実をさぐることで明らかになる、知られざる日本古代史。 古代の南九州に隼人と呼ばれる人びとがくらしていた。彼らは『古事記』『日本書紀』にも登場し、古くから知られていたが、ヤマトとは異なる社会の実態や、その系統などは謎につつまれている。北の蝦夷と同じくしばしば中央政権に抗いながら、ついには同化されて歴史の表舞台から消えていった隼人の史実を追い、その文化や社会、律令体制の中での抵抗の姿、南島との関わりなどを明らかにする辺境の古代史。
はじめに

第一章 隼人前代の様相
 1 海と火山に囲まれて
 2 縄文と現代の背中合わせ
 3 南九州とヤマト王権
 4 南九州固有の地下式墓
 5 南海産貝の交易をめぐって

第二章 クマソ、その実体は――虚構の中の反逆者像
 1 『記』・『紀』のクマソ像
 2 『風土記』の中のクマ・ソ
 3 クマソと襲国
 4 クマソは実在したか

第三章 「隼人」の呼称はどこからきたか
 1 ハヤトの呼称をめぐる諸説
 2 四神思想の「隼人」
 3 赤色に彩られたハヤト

第四章 天武・持統朝とハヤト
 1 飛鳥に姿を現したハヤト
 2 ハヤト勢力の分断と畿内移配
 3 被征服民ハヤトの苦悩

第五章 律令国家とハヤト二国の成立
 1 朝廷の覓国使を脅迫
 2 ハヤト支配の手先・太宰府
 3 薩摩・大隅両国の成立
 4 養老期ハヤトの大抗戦
 5 六年相替の朝貢

第六章 天平期のハヤト支配
 1 ハヤトは宮門を守ったのか
 2 律令政治の浸透と班田の遅滞
 3 「薩摩国正税帳」にみるハヤトの社会
 4 ハヤト国の財政は下国以下
 5 藤原広嗣の乱とハヤト

第七章 ハヤト国と南島世界
 1 黒潮にのってくる南島人
 2 『隋書』のなかの南島
 3 南島支配の拠点・種子島
 4 遣唐使船と南島路
 5 薩摩半島と南島交易

第八章 転換期のハヤト
 1 朝貢の停止と稲作の強制
 2 初出土の木簡と条里痕跡
 3 火山と共生してきたハヤト
 4 『延喜式』に見る大隅・薩摩
 5 隼人司とその役割

第九章 日向神話とハヤト
 1 日向神話と天孫降臨
 2 海幸彦・山幸彦の物語
 3 ウガヤフキアエズ 三山陵

あとがき
参考文献
隼人関係史年表
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