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ヨーロッパ鉄道旅行の魅力

ヨーロッパ鉄道旅行の魅力

野田 隆
シリーズ・巻次 平凡社新書  173
出版年月 2003/02
ISBN 9784582851731
Cコード・NDCコード 0226   NDC 293.09
判型・ページ数 新書   288ページ
在庫 現在品切中
定価968円(本体880円+税)

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この本の内容
目次
地図と時刻表を手に、オリジナルな旅に出かけよう。人気の高速列車から、知られざる中欧のローカル列車まで、ヨーロッパ全16のルートを鉄道でとことん楽しむ充実のガイドブック。 時刻表と地図を手に、自由気ままな旅に出よう。
国際特急でアルプスを越え、
蒸気機関車でライン河花火見物、
チェコのローカル列車にがたがた揺られ、
連絡船を乗り継いで北欧をめざす――
たくさんのドラマを乗せ、列車は今日も走る。
見どころ、乗りどころ満載!
全16のルートでゆく、知られざるヨーロッパ。
〈PART1 鉄道旅行準備編〉
第1章 旅はターミナルから――鉄道旅行準備編その1  
    旅するヨーロッパへようこそ/路線図を前にスケジュールを立てよう
    時刻表の読み方/現地窓口は人生相談所? 切符の購入法/ターミナル駅のいくつもの顔
   【コラム】謎解きも面白い、駅にまつわる映画や絵画のエピソード  

第2章 列車ア・ラ・カルト――鉄道旅行準備編その2  
   「汽車旅」の二一世紀/独仏、高速列車対決
    豪華列車からビジネス特急へ/運営組織の細分化と合理化
   【コラム】空港駅は花盛り、飛行機と鉄道の新しい関係  

〈PART2 ドイツ編〉
第3章 鉄道王国ドイツから、超特急ICEの旅――ハンブルク~フランクフルト~ミュンヘン  
    ドイツの看板列車に乗車/静寂区画ではゆったりと
    専用軌道でスピードアップ/企業城下町を抜けて
   【コラム】ファンも大満足! ヨーロッパの鉄道王国は?   

第4章 ヨハン・セバスチャン・バッハ号の旅――フランクフルト~ライプツィヒ~ドレスデン  
    東西ドイツをつなぐ旅へ/DB自慢のICE最新ヴァージョン
    雑草の中へ埋没した国境線/開放感あふれるガラス多用の車内
    新装なったライプツィヒ中央駅/時が止まったドレスデンの巨大ドーム
   【コラム】都市交通の強い味方、最新型トラムの底力  

第5章 蒸気機関車牽引、ライン川花火見物の旅――フランクフルト~マインツ~コブレンツ  
    真夏に復活、直径二メートルの赤い大動輪/車窓を流れるブドウ畑と汽車の煙
    夕陽に輝くゼロイチの車体/ディナーのあとの花火見物
   【コラム】勇姿を堪能! ドイツ蒸気機関車の今  

〈PART3 西欧編〉
第6章 ワイン・レッドの高速列車タリスの旅――ケルン~ブリュッセル~パリ  
    内装のセンスにフランスの香り/まずはウェルカム・ドリンクとサンドウィッチ
    ベルギーを通過して/ブリュッセル~パリ間はビジネス客を満載
   【コラム】旅情か実用か? 国際列車のニーズについて  

第7章 ユーロスターの旅――パリ~ロンドン、ロンドン~ブリュッセル  
    鉄道なのに飛行機?/ドリンク、食事、お茶の連続サービス/イギリスの特急列車事情
    ユーロスター盗難未遂事件/「接続保証せず」の高速列車ネットワーク
   【コラム】複雑怪奇なイギリス鉄道事情  

第8章 ベネルックスの小さな旅――ブリュッセル~ハーグ~アムステルダム  
    プッシュプル・トレインで普段着の旅/アントワープ中央駅は重要文化財指定
    大きな風車を横目に見ながら/二階建て列車でアムステルダムへ
   【コラム】日本と縁あるオランダの鉄道  

〈PART4 北欧編〉
第9章 渡り鳥コースでゆく北欧の旅――ハンブルク~コペンハーゲン~マルメ  
    北欧を目指す三つのルート/「渡り鳥コース」の旅/海を渡り、連絡船へ
    島づたいに行くデンマーク/オアスン海峡横断ルート
   【コラム】海峡横断の果てなき夢  

第10章 ユニークな特急列車IC3とその仲間たち――コペンハーゲン~オーデンセ~フレデリシア 
    海を渡すブラック・フェイス/ハイテク機能も乗車の楽しみ/半島を北へ南へ
    デンマークのリビエラ/沿岸を走るクストピーレン
   【コラム】鉄道に見るデンマークのハイレベルなデザイン  

第11章 北国の高速列車X2000とLINX――ストックホルム~ヨーテボリ、マルメ  
    スカンジナビア三国を結ぶ高速列車/風景以上に心地よい車内サービス
    バリアフリー先進国の列車事情/次世代高速列車LINX
   【コラム】駅が美術館? ユニークなストックホルム地下鉄駅構内  

第12章 雄大な山岳風景を楽しむ旅――ノルウェー各地  
    ローカル列車に乗ってフィヨルド体験/ホームからかぶりつきで滝見物
    北方線のハイライトは北極圏通過/どこか懐かしいノルウェーの旅
   【コラム】映画「ハンネス、列車の旅」で見たフィンランドの鉄道  

〈PART5 スイス&イタリア編〉
第13章 アルプスを越えて憧れのイタリアへ――フランクフルト~バーゼル~ゴッタルド峠~ミラノ 
    アルプス越え、三つのルート/スイス国内は赤い機関車牽引で
    いよいよ山越えのループ線/イタリアの電気機関車に交代
   【コラム】アルプス登山鉄道あれこれ  

第14章 すべての鉄道はローマに通ず? イタリア紀行――ミラノ~ヴェネツィア~フィレンツェ~ローマ
    早春のミラノを出発/ヴェネツィアで垣間見たオリエント急行
    国内随一の大動脈は「スーパー亀」で/トスカナ地方の田園風景を満喫
    イタリア鉄道における都市ローマ    
   【コラム】ゲージの障害も何のその、スペイン鉄道の涙ぐましい努力 

〈PART6 中欧編〉
第15章 幻だった国際列車ヴィンドボナ号の旅――ベルリン~ドレスデン~プラハ~ウィーン 
    鉄のカーテンの向こうから/写真撮影はスパイ行為?/プラハからウィーンへ
    入ってから出る?謎のパスポートコントロール
   【コラム】鉄道と国境、パスポートに刻印された思い出 

第16章 鈍行列車でゆくチェコの旅――プラハ近郊、ボヘミア温泉地カルロヴィ・ヴァリ 
    がたがた揺れるローカル列車/文化人や貴族に愛された温泉地へ
    バス旅の発達した町
   【コラム】作曲家ドヴォルザークは鉄道マニア? 

第17章 二つの首都を結ぶ短い鉄道の旅――ウィーン~ブラチスラヴァ 
    世界で一番近い二つの首都/消えたドナウ河
    スロヴァキアの機関車はオバQかドラえもん?/国によって異なる番線表示
   【コラム】スロヴァキア鉄道の近代化作戦  

第18章 音楽の国の鉄道事情――ウィーン~リンツ~ザルツブルク  
    東西ヨーロッパの接点/ドナウ河と並行して走る/丘陵、湖、岩山と変化に富む車窓
    窓外はドイツ、車内はオーストリアの通廊列車
   【コラム】列車の名前は音楽家  

終章 超特急は走るよ、どこまでも――ヨーロッパの高速列車構想  
あとがき