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野球型vs.サッカー型

野球型vs.サッカー型

豊かさへの球技文化論

林信吾
葛岡智恭
シリーズ・巻次 平凡社新書  214
出版年月 2004/02
ISBN 9784582852141
Cコード・NDCコード 0236   NDC 361.5
判型・ページ数 新書   192ページ
在庫 現在品切中
定価748円(本体680円+税)

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この本の内容
目次
相変わらず企業中心主義の野球、地域主義を模索するサッカー。未来はどちらに、と問われれば答えはおのずと明らかだ。この先100年の指針を見すえるスポーツ比較文化論。 片や企業による興業・広告塔としての日本プロ野球、
片や地域に根ざしたありようを模索するJリーグ。
いま、日本の観戦スポーツ文化は重大な岐路に立っている。
誰のためのチームか? 何のためのスタジアムか?
そもそも観戦球技とはどんな役割を果たすべきなのか?
問われているのは文化的ヴィジョンの構想力なのである。
「野球型」と「サッカー型」、未来はどちらの手に?
文化としての球技のありかたを根源的に問う刺激的な論考!
第1章 企業スポーツと地域スポーツ──企業文化のプロ野球、地域文化のJリーグ
    時代に逆行する「YOMIURI」
    企業スポーツ盛衰記
    高い頂上と広い裾野
 
第2章 スポーツ世界地図──野球は「地域限定スポーツ」である
    英連邦と「米連邦」
    モンセラットを知っていますか?
    「野球」は日本独自のスポーツ
 
第3章 野球とサッカー、ここが違う──かくして若者は野球文化を見放した
    野球=オヤジという図式
    野球文化の壁
    世界と戦う日本サッカー
    トルシエからジーコへ

第4章 スラッガーストライカー──選手の海外移籍をどう考えるか
    野球は「流出」、サッカーは「進出」
    破綻したサッカー・バブル
    意味のない「ひも付き移籍」

第5章 球団型からクラブ型へ──地方のサッカー文化は、花開いている
    フランチャイズとホームタウン
    地方が牽引する「百年構想」
    市民のためのスタジアム

第6章 スポーツ文化はこうして根付く──真の豊かさ、文化的な豊かさを求める国へ
    「跡地」から文化発信地へ
    YGキャップが消えた意味
    中津江村に残った幸福感

あとがき

主要参考文献