1812年夏、二人の巨匠はボヘミアで出会う。ヨーロッパはナポレオンを中心に激しく動いていた。政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、全く新しい視点で二人の生涯を追跡する。
1812年夏、2人の巨匠はボヘミアで出会う。
ゲーテ63歳、ワイマル公国の枢密顧問官として社交に余念がない。
ベートーヴェン41歳、〈不滅の恋人〉との恋に心を高ぶらせていた。
そして時代は、ナポレオンの没落を前にして激しく動いている。
政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、
巨匠たちの交響する世界を臨場感豊かに描写する。
ゲーテ63歳、ワイマル公国の枢密顧問官として社交に余念がない。
ベートーヴェン41歳、〈不滅の恋人〉との恋に心を高ぶらせていた。
そして時代は、ナポレオンの没落を前にして激しく動いている。
政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、
巨匠たちの交響する世界を臨場感豊かに描写する。
序
第1章 対照的な2人の巨匠
アポロンとディオニュソス/それぞれの出自/天才児の育ち方
第2章 青春の惑いのとき――ゲーテ
父との葛藤と自由の代償/回心と覚醒/《ヴェルテル》体験と女性遍歴
第3章 宮廷音楽家からの出発――ベートーヴェン
自由都市と宮廷都市/少年音楽家とその自立/貧しさに鍛えられる
ブロイニング家の人々とフランス革命
第4章 成熟のとき――ゲーテ
ワイマルのゲーテ/フランス革命をどう見ていたか/「青春」からの使者ベッティーナ
第5章 両巨匠をつなぐもの
『ヴェルテル』と『悲愴』の同時代性/“ミニョン”の出現/両巨匠をつなぐベッティーナ
ゲーテとベートーヴェンの往復書簡
第6章 夏の保養地ボヘミア
ゲーテとカールスバート/ベートーヴェンのボヘミア旅行/ゲーテとベッティーナの決別
ベートーヴェン、2度目のボヘミア旅行/ベートーヴェンと謎の手紙/ゲーテ、テプリッツへ
第7章 世紀の出会い
魅惑されたゲーテ/齟齬のはじまり/ベートーヴェンの幻滅とゲーテの寛容
第8章 知られざる幸福な再会
フランツェンバートでの出来事/幸福な再会/それぞれのナポレオン観
第9章 2つの世界の交響
『西東詩篇』の世界/ゲーテと音楽/ベートーヴェンの絶望の『日記』/東方への傾倒
ベートーヴェンと訪問者たち
第10章 ゲーテの沈黙とベートーヴェンの政治意識
ゲーテの回春とベートーヴェンの手紙/ゲーテの沈黙/ベートーヴェンの政治意識
ベートーヴェンの臨終
エピローグ
あとがき
略年表
主要人名索引
参考文献
第1章 対照的な2人の巨匠
アポロンとディオニュソス/それぞれの出自/天才児の育ち方
第2章 青春の惑いのとき――ゲーテ
父との葛藤と自由の代償/回心と覚醒/《ヴェルテル》体験と女性遍歴
第3章 宮廷音楽家からの出発――ベートーヴェン
自由都市と宮廷都市/少年音楽家とその自立/貧しさに鍛えられる
ブロイニング家の人々とフランス革命
第4章 成熟のとき――ゲーテ
ワイマルのゲーテ/フランス革命をどう見ていたか/「青春」からの使者ベッティーナ
第5章 両巨匠をつなぐもの
『ヴェルテル』と『悲愴』の同時代性/“ミニョン”の出現/両巨匠をつなぐベッティーナ
ゲーテとベートーヴェンの往復書簡
第6章 夏の保養地ボヘミア
ゲーテとカールスバート/ベートーヴェンのボヘミア旅行/ゲーテとベッティーナの決別
ベートーヴェン、2度目のボヘミア旅行/ベートーヴェンと謎の手紙/ゲーテ、テプリッツへ
第7章 世紀の出会い
魅惑されたゲーテ/齟齬のはじまり/ベートーヴェンの幻滅とゲーテの寛容
第8章 知られざる幸福な再会
フランツェンバートでの出来事/幸福な再会/それぞれのナポレオン観
第9章 2つの世界の交響
『西東詩篇』の世界/ゲーテと音楽/ベートーヴェンの絶望の『日記』/東方への傾倒
ベートーヴェンと訪問者たち
第10章 ゲーテの沈黙とベートーヴェンの政治意識
ゲーテの回春とベートーヴェンの手紙/ゲーテの沈黙/ベートーヴェンの政治意識
ベートーヴェンの臨終
エピローグ
あとがき
略年表
主要人名索引
参考文献