すべては「ついこの間」までの日本の話……。美容、子供の遊び、食、縁日などでみられた人と動植物の関係を中心に、ちょっと懐かしい生活文化を探検する。
ついこの間の昭和の時代。
でも日本人と動植物の日常関係は、
いまよりずっと濃密だった。
ウグイスの糞は美顔術に利用され、
貝の卵嚢は遊び道具の「ウミホオズキ」になり、
縁日その他でも、実にさまざまなものがみられたのだ。
「そういえばあったね!」はいまどこに?
懐かしさと発見にみちたご近所中心探検行!
でも日本人と動植物の日常関係は、
いまよりずっと濃密だった。
ウグイスの糞は美顔術に利用され、
貝の卵嚢は遊び道具の「ウミホオズキ」になり、
縁日その他でも、実にさまざまなものがみられたのだ。
「そういえばあったね!」はいまどこに?
懐かしさと発見にみちたご近所中心探検行!
はしがき
第一章 洗顔に使ったウグイスの糞
1 「梅にウグイス」はほんとうか
2 「すり餌」を使ってウグイスを「あぶる」
3 鉛毒とウグイスの糞
4 東京で見つけたウグイスの糞
第二章 「うぐいすの粉」はソウシチョウの糞
1 ソウシチョウの糞
2 帰化したソウシチョウ
第三章 ゾウさんのウンコ
1 ゾウの糞の処理
2 見世物のゾウとラクダの糞尿薬
第四章 ガマの油売りとヤマガラの芸
1 ガマの油売りの口上
2 ヤマガラのおもくじ引き
第五章 医用蛭とオクリカンクリ
1 「医用蛭あります」の貼り紙
2 「オクリカンクリ」というクスリ
第六章 金魚とメダカとヒヨコすくい
1 金魚が泳ぐ城下町
2 ヒヨコすくいは珍しい
第七章 放生いろいろ
1 放生池のカメ
2 シジミの放生もあった
第八章 絹糸草とネコの草
1 絹糸草と箱庭
2 ネコに与える草とミズオジギソウ
第九章 キク人形
1 キク栽培の大発展
2 枚方のキク人形作り
第十章 カシワ餅の葉っぱ
1 対馬のサルトリイバラの葉
2 どこでもカシワの葉になった
第十一章 ムール貝はタダだった
1 帰化していた地中海の貝
2 消えた「にたり貝」
第十二章 白化した「ミル貝」
1 「本ミル」と「白ミル」
2 「象抜蛙」の出現
第十三章 壷焼きとタコ壷
1 屋台の貝の壷焼き
2 二枚貝のイイダコの“壷”
第十四章 縁日のオカヤドカリ
1 ヤドカリはカニではない
2 ヘイケガニとヒトの貝殻利用
第十五章 綿菓子と酸貝
1 縁日のドネルケバブと綿菓子
2 酸貝をめぐって
第十六章 幻のウミホオズキを求めて
1 ホオズキとウミオホオズキ
2 ついに見つけたウミホオズキ
あとがき
参考文献
第一章 洗顔に使ったウグイスの糞
1 「梅にウグイス」はほんとうか
2 「すり餌」を使ってウグイスを「あぶる」
3 鉛毒とウグイスの糞
4 東京で見つけたウグイスの糞
第二章 「うぐいすの粉」はソウシチョウの糞
1 ソウシチョウの糞
2 帰化したソウシチョウ
第三章 ゾウさんのウンコ
1 ゾウの糞の処理
2 見世物のゾウとラクダの糞尿薬
第四章 ガマの油売りとヤマガラの芸
1 ガマの油売りの口上
2 ヤマガラのおもくじ引き
第五章 医用蛭とオクリカンクリ
1 「医用蛭あります」の貼り紙
2 「オクリカンクリ」というクスリ
第六章 金魚とメダカとヒヨコすくい
1 金魚が泳ぐ城下町
2 ヒヨコすくいは珍しい
第七章 放生いろいろ
1 放生池のカメ
2 シジミの放生もあった
第八章 絹糸草とネコの草
1 絹糸草と箱庭
2 ネコに与える草とミズオジギソウ
第九章 キク人形
1 キク栽培の大発展
2 枚方のキク人形作り
第十章 カシワ餅の葉っぱ
1 対馬のサルトリイバラの葉
2 どこでもカシワの葉になった
第十一章 ムール貝はタダだった
1 帰化していた地中海の貝
2 消えた「にたり貝」
第十二章 白化した「ミル貝」
1 「本ミル」と「白ミル」
2 「象抜蛙」の出現
第十三章 壷焼きとタコ壷
1 屋台の貝の壷焼き
2 二枚貝のイイダコの“壷”
第十四章 縁日のオカヤドカリ
1 ヤドカリはカニではない
2 ヘイケガニとヒトの貝殻利用
第十五章 綿菓子と酸貝
1 縁日のドネルケバブと綿菓子
2 酸貝をめぐって
第十六章 幻のウミホオズキを求めて
1 ホオズキとウミオホオズキ
2 ついに見つけたウミホオズキ
あとがき
参考文献