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昭和なつかし博物学

昭和なつかし博物学

「そういえばあったね!」を探検する

周達生
シリーズ・巻次 平凡社新書  279
出版年月 2005/06
ISBN 9784582852790
Cコード・NDCコード 0239   NDC 380.1
判型・ページ数 新書   248ページ
在庫 現在品切中
定価924円(本体840円+税)

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この本の内容
目次
すべては「ついこの間」までの日本の話……。美容、子供の遊び、食、縁日などでみられた人と動植物の関係を中心に、ちょっと懐かしい生活文化を探検する。 ついこの間の昭和の時代。
でも日本人と動植物の日常関係は、
いまよりずっと濃密だった。
ウグイスの糞は美顔術に利用され、
貝の卵嚢は遊び道具の「ウミホオズキ」になり、
縁日その他でも、実にさまざまなものがみられたのだ。
「そういえばあったね!」はいまどこに?
懐かしさと発見にみちたご近所中心探検行!
はしがき

第一章 洗顔に使ったウグイスの糞
  1 「梅にウグイス」はほんとうか
  2 「すり餌」を使ってウグイスを「あぶる」
  3 鉛毒とウグイスの糞
  4 東京で見つけたウグイスの糞

第二章 「うぐいすの粉」はソウシチョウの糞
  1 ソウシチョウの糞
  2 帰化したソウシチョウ

第三章 ゾウさんのウンコ
  1 ゾウの糞の処理
  2 見世物のゾウとラクダの糞尿薬

第四章 ガマの油売りとヤマガラの芸
  1 ガマの油売りの口上
  2 ヤマガラのおもくじ引き

第五章 医用蛭とオクリカンクリ
  1 「医用蛭あります」の貼り紙
  2 「オクリカンクリ」というクスリ

第六章 金魚とメダカとヒヨコすくい
  1 金魚が泳ぐ城下町
  2 ヒヨコすくいは珍しい

第七章 放生いろいろ
  1 放生池のカメ
  2 シジミの放生もあった

第八章 絹糸草とネコの草
  1 絹糸草と箱庭
  2 ネコに与える草とミズオジギソウ

第九章 キク人形
  1 キク栽培の大発展
  2 枚方のキク人形作り

第十章 カシワ餅の葉っぱ
  1 対馬のサルトリイバラの葉
  2 どこでもカシワの葉になった

第十一章 ムール貝はタダだった
  1 帰化していた地中海の貝
  2 消えた「にたり貝」

第十二章 白化した「ミル貝」
  1 「本ミル」と「白ミル」
  2 「象抜蛙」の出現

第十三章 壷焼きとタコ壷
  1 屋台の貝の壷焼き
  2 二枚貝のイイダコの“壷”

第十四章 縁日のオカヤドカリ
  1 ヤドカリはカニではない
  2 ヘイケガニとヒトの貝殻利用

第十五章 綿菓子と酸貝
  1 縁日のドネルケバブと綿菓子
  2 酸貝をめぐって

第十六章 幻のウミホオズキを求めて
  1 ホオズキとウミオホオズキ
  2 ついに見つけたウミホオズキ

あとがき
参考文献