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死体とご遺体

夫婦(めおと)湯潅師と4000体の出会い

熊田紺也
シリーズ・巻次 平凡社新書  319
出版年月 2006/04
ISBN 9784582853193
Cコード・NDCコード 0239   NDC 385.6
判型・ページ数 新書   200ページ
在庫 品切れ・重版未定
この本の内容
目次
死体を洗い、傷を修復、化粧をほどこして「ご遺体」にする仕事、湯灌師。CM業界から転身した著者が、4000体との出会いを通して描く、切なく不思議な現代ご遺体事情。 湯灌とは、死体を洗い、化粧をほどこし、仏衣を着せて
旅立ちのための“ご遺体”にする儀式のこと。
かつてCM業界でプランナーとして活躍した著者は、
バブル崩壊による倒産に見舞われ、紆余曲折のすえ、
湯灌サービスの起業にたどりついた。
以降十年、出会ったご遺体はかれこれ4000体――。
死者を抱き、洗い続けること。
そこからみえる、現代の死生の姿とは?
はじめに

序章  四十九歳の誕生日、私は初めて遺体を洗った
初仕事は行き倒れの遺体/湯灌とは/緊張のなかでの初仕事
死体は湯灌で「ご遺体」になる

第一章 CM制作会社社長から湯灌師へ
人生の失敗から湯灌師へ/私の履歴書/借金を抱えて転職サバイバル
在宅入浴サービスから湯灌師へ/死者は文句を言わない

第二章 湯灌サービスを起業する
遺体は待ってくれない/七百万円の装備/葬儀社に飛び込み営業
社長はカミさんに/開業はしたけれど/カミさんの力量に脱帽する
湯灌の準備作業/遺族の感情/ご遺体は穢れではない
遺体を抱(いだ)き、洗う/納棺まで/参加することが癒しにつながる
清めの塩はまかない/感謝される喜び

第三章 記憶に残る特別なご遺体
棺桶が踊る/風呂での突然死/首吊りするならロープは細めに
首吊りまでの道筋/死後硬直は本当に硬い/飛び降り自殺の遺体修復
不思議な鉄道自殺遺体/ご遺体と一緒に風呂に入る/薄皮一枚の下に蠢く蛆
焼死体に化粧をする/イスラム系の遺体の場合/水死インド人のエンバーミング
ある在日韓国人の場合/湯灌の仕事で一番つらいこと

第四章 妻は語る
夫婦湯灌師/カミさんへのロング・インタビュー/言い出せなかったわけ
人間関係の変化/初めてのメークは義母に/癒しのコミュニケーション
メークの心/遺族への声かけ/喪家の雰囲気/遺族と葬儀社の間で

第五章 四千体の手応えと、来し方行く末
二人の子どもたち/湯灌の仕事を母に伝えた日/最後まで頑なだった父
男の友人というもの/友よ、君も湯灌師になれ/自分の葬儀はどうするか
地べたからものを見る爽快さ/旅行の顛末/還暦を前に行く末を考える

参考文献

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