「新聞の危機」は、実は「大新聞の危機」「新聞業界の危機」にすぎない。地方紙の試みと挫折を綿密に取材し、「新聞なるもの」の本質をコミュニティに取り戻す道を探る。
「新聞の危機」が唱えられて久しい。
しかし巷で議論されているそれは、たんに
「新聞業界の危機」に過ぎないのではないか?
大手紙の視点からは見過ごされてきた周縁的な場所、
そこにこそ、「新聞なるもの」の本質と
可能性が見いだされるのではないか?
コミュニティーからの挑戦と挫折、そして再生。
地方紙の試みから新聞の可能性を探る。
しかし巷で議論されているそれは、たんに
「新聞業界の危機」に過ぎないのではないか?
大手紙の視点からは見過ごされてきた周縁的な場所、
そこにこそ、「新聞なるもの」の本質と
可能性が見いだされるのではないか?
コミュニティーからの挑戦と挫折、そして再生。
地方紙の試みから新聞の可能性を探る。
はじめに
序章 新聞とはなにか?
『新聞社』のセンセーション/新聞危機説、じつは「業界」危機説
新聞という言葉のルーツ/新聞と新聞紙
社会の意識、社会の現象/周縁にから見つめる〈新聞〉なるもの
第1章 新聞という「場」を再生させる――旧『鹿児島新報』OBたちの闘い
廃刊の光景/最後の紙面/「一県一紙」に逆戻り/発言する市民
地域密着/「だれでも記者」/「みんなでネット鹿児島」って?
当事者の発言、そしてパブリック/非営利組織による復刊の可能性
時間というもうひとつの敵
第2章 コミュニティに回路を開く――神奈川新聞カナロ編集部
首都圏の地方紙/朝日新聞社のグループ企業
ニュースになった「カナロコ」/新聞社とブログ
言説空間の広がり/周縁だからこそ自問
臆病な新聞社/「ジャーナリズムなんて背負っていない」
ふつうの暮らし、ふつうの感覚/ブログ「炎上」を肥やしに
カナロコ効果と課題/ニュースをアグリゲートする新規事業
第3章 〈新聞〉を創るということ――『みんなの滋賀新聞』の挑戦と挫折
四半世紀以上地元新聞をもたない県民/新聞紙を必要とした地元経済界
徹底したマーケティングリサーチ/「ジャーナリズム」よりも社会基盤
新しい新聞のかたち/創刊前のいらだち
厚かった「業界」の壁/「新聞」の原点はどこに
第4章 「新聞」を救う道
学問と現場をつなぐ知/産業論が盛んな理由
困難に直面する業界・産業/〈新聞〉の源泉
近代新聞の正統性を示す「公共圏」/「新聞」再生とは「社会空間」の再生
パブリックジャーナリズムという社会運動/危機的な状況のなかで
鹿児島、神奈川、滋賀の事例を再考する/イデオロギーと人間観
再生の芽、いたるところに/熟議の資源づくり
あとがき
主要参考文献
序章 新聞とはなにか?
『新聞社』のセンセーション/新聞危機説、じつは「業界」危機説
新聞という言葉のルーツ/新聞と新聞紙
社会の意識、社会の現象/周縁にから見つめる〈新聞〉なるもの
第1章 新聞という「場」を再生させる――旧『鹿児島新報』OBたちの闘い
廃刊の光景/最後の紙面/「一県一紙」に逆戻り/発言する市民
地域密着/「だれでも記者」/「みんなでネット鹿児島」って?
当事者の発言、そしてパブリック/非営利組織による復刊の可能性
時間というもうひとつの敵
第2章 コミュニティに回路を開く――神奈川新聞カナロ編集部
首都圏の地方紙/朝日新聞社のグループ企業
ニュースになった「カナロコ」/新聞社とブログ
言説空間の広がり/周縁だからこそ自問
臆病な新聞社/「ジャーナリズムなんて背負っていない」
ふつうの暮らし、ふつうの感覚/ブログ「炎上」を肥やしに
カナロコ効果と課題/ニュースをアグリゲートする新規事業
第3章 〈新聞〉を創るということ――『みんなの滋賀新聞』の挑戦と挫折
四半世紀以上地元新聞をもたない県民/新聞紙を必要とした地元経済界
徹底したマーケティングリサーチ/「ジャーナリズム」よりも社会基盤
新しい新聞のかたち/創刊前のいらだち
厚かった「業界」の壁/「新聞」の原点はどこに
第4章 「新聞」を救う道
学問と現場をつなぐ知/産業論が盛んな理由
困難に直面する業界・産業/〈新聞〉の源泉
近代新聞の正統性を示す「公共圏」/「新聞」再生とは「社会空間」の再生
パブリックジャーナリズムという社会運動/危機的な状況のなかで
鹿児島、神奈川、滋賀の事例を再考する/イデオロギーと人間観
再生の芽、いたるところに/熟議の資源づくり
あとがき
主要参考文献