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武具の日本史

武具の日本史

近藤好和
シリーズ・巻次 平凡社新書  539
出版年月 2010/08
ISBN 9784582855395
Cコード・NDCコード 0221   NDC 210
判型・ページ数 新書   280ページ
在庫 現在品切中
定価946円(本体860円+税)

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この本の内容
目次
古代から幕末までの武器を図解する「武具の小百科」。刀剣、弓矢、鑓、鉄炮などの攻撃具、甲冑、大鎧、胴丸、小具足などの防御具、さらに馬具について、細部までを丁寧に解説する。 日本の歴史は戦争によって大きく転換してきた。
ではどんな武具で戦ってきたのか?
古代から幕末までの攻撃具(弓箭(ゆみや)、刀剣、鉄炮、馬具等)と防御具(甲冑、腹当、小具足等)を細部にわたり図解した「武具の小百科」。
貴重な遺品を中心とした80点以上の図版を収録し、写真を見ているだけでも様々な発見がある。
日本史ファンから歴史の学習まで、幅広く使うことができる必携の1冊。
序章 武具の歴史的変遷──本書の視点と構成
武具は攻撃具と防御具の総称/日本の武具の二つの特徴──高い美術的価値、宗教施設への奉納/研究が遅れた武具の実用論/武具は歴史的モノ資料/三つの基本資料──遺品・文献・絵画/槍を「ほこ」と読んだ古代・中世/チャンバラは架空の戦闘/第一章から第三章までの要点/研究が乏しい律令制下の武具──第四章/近世と幕末の武具──第五章・終章

第一章 日本の戦士たちはどんな武具で闘ったのか
一 日本の武具
新しい「鉄炮伝来」説/多彩な刀剣/彎(わん)刀(とう)の成立/甲(よろい)と冑(かぶと)/大鎧(おおよろい)・腹巻(はらまき)・腹巻鎧と星(ほし)冑(かぶと)
二 古代の戦士
(1)戦士の四形態と日本の戦士の成立/(2)古墳時代の戦士/(3)律令制下の戦士
三 中世の戦士
(1)武士の成立/(2)中世前期の戦士/(3)中世後期の戦士
四 近世・幕末の戦士
(1)近世の戦士/(2)幕末の戦士

第二章 中世の防御具──甲冑と小具足
一 甲(よろい)の基礎事項
二 大鎧
三 星(ほし)冑(かぶと)と筋(すじ)冑(かぶと)
四 腹巻・腹巻鎧・胴丸・腹当
五 小具足

第三章 中世の攻撃具──弓箭と刀剣、馬と馬具
一 弓箭(ゆみや)
(1)弓/(2)矢/(3)矢の容器
二 刀剣
(1)刀剣の基礎事項/(2)太刀(たち)/(2)刀──腰(こし)刀(がたな)と打(うち)刀(がたな)/(3)長柄(ながえ)──長刀(なぎなた)と鑓(やり)
三 馬と馬具
(1)馬/(2)馬具

第四章 律令制下の武具──『国家珍宝帳』と正倉院遺品を解読する
一 『国家珍宝帳』と正倉院遺品
(1)『国家珍宝帳』の武具/(2)正倉院遺品
二 刀剣
(1)大刀/(2)鉾(ほこ)/(3)手鉾/(4)刀(かた)子(な)
三 弓箭(ゆみや)
(1)弓/(2)容器/(3)矢/(4)鞆(とも)/(5)弩(おおゆみ)と抛(いし)石(はじき)
四 甲冑
(1)挂(けい)甲(こう)と短甲(たんこう)/(2)冑(かぶと)ほか

第五章 近世の武具──当世具足と鉄炮
一 甲冑と小具足
(1)当世(とうせい)具足(ぐそく)/(2)当世冑/(3)小具足/(4)復古甲冑
二 火器
(1)鉄炮/(2)大筒(おおづつ)・石火(いしび)矢(や)

終章 幕末の武具──洋式火器の導入
(1)銃/(2)大砲

あとがき
主要参考文献