日本でいちばん平凡な名前の出版社

墨子よみがえる

半藤 一利
シリーズ・巻次 平凡社新書  589
出版年月 2011/06
ISBN 9784582855890
Cコード・NDCコード 0210   NDC 124.3
判型・ページ数 新書   224ページ
在庫 在庫あり
この本の内容
目次
現代に非戦や愛を説き続けることは、理想を語るにすぎないのか? 2500年前に「兼愛」「非攻」をとなえた墨子の思想が今こそ日本そして世界を救う、そう確信する筆者が熱く語る“墨子のすすめ”。 現代に非戦や愛を説き続けることは理想を語るにすぎないか? 2500年前に「兼愛」「非攻」を説いた墨子の思想が今こそ世界で読まれるべき、そう確信する筆者が熱く語る“墨子のすすめ”。――「いま、日本国は、未曾有の困難なときに遭遇しています。このあと注意しなければならぬのは、これからの長く頼りない迷走と全体的な無力感と不安感のなかで、醸成されてくるのは力への誘惑である、ということです。大正の関東大震災のあと間もなく軍靴の音が高くなった、という歴史的事実がそれを証明します。そのときこそ、墨子です。われら日本人はひとしく、これまでの文明謳歌のキンキンギラギラをやめて、昔ながらのつつましい生活に戻って、義の尊さをしっかり守りつつ奮闘努力する、それがよき日本再建のための捷径である、これ以外にはない」(あとがきより)
前口上 墨子が読まれるべき秋(とき)
露伴さんの「墨子論」/おろくとの対話(1)/芭蕉俳句のなかの墨子/おろくとの対話(2)/少しタネを明かすと

第一話 あまねく人を愛すること
“愛”の一字をめぐって/日本文学のなかの愛/孟子の墨子批判について/あまねく人を愛すること/越王勾践と呉王夫差/ああ、神風特別攻撃隊

第二話 国家百年の計は人材登用にあり
おろくとの対話(3)/「米百俵」の精神/人材登用こそ経営の根本/机上の学問と図上演習/“北越の傑物”のこと/人材をいかに発掘するか

第三話 「天」と「鬼神」は存在する?
♪天に代りて……/昭和史のなかにでてくる天/孔子の天、墨子の天/鬼神は存在する/天を信ぜざるいまの日本人

第四話 「運命論」「宿命論」を否定する
『竜馬がゆく』と「非理法権天」/おろくとの対話(4)/万世一系と八紘一宇/運命論は天下の大害である/大いに奮闘努力すべし

第五話 「君子は鐘の如し」について
米内光政大将の「魔性の歴史」/「述べて作らず」に反対/君子は鐘のごとし/釣鐘のうなる許りに野分かな/実利のともなった墨子の「義」

第六話 義のために死すとも可なり
「死ぬ事と見付けたり」/義とはヒューマニズムか/「義の人」を語るエピソード/おろくとの対話(5)/魯迅「非攻」のユーモア

第七話 いかなる戦争にも正義はない
魯迅が小説に托した憂国/この、恐るべき予測/チャップリン『殺人狂時代』/非戦は理想にすぎないか/いまの日本にいる“墨子”

第八話 心の中に強靭な平和の砦を築かん
『史記』刺客列伝の予譲/侵略主義許すまじ/戦争の正体とは?/戦争は非道なものなり/兵站無視の作戦/おろくとの対話(6)

後口上 墨子の精神を世界に拡げよう
墨子批判をめぐって

あとがき
参考文献
  • 今日の平凡社
  • カスタム出版
  • 入れサービス