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革命論

革命論

マルチチュードの政治哲学序説

市田 良彦
シリーズ・巻次 平凡社新書  627
出版年月 2012/02
ISBN 9784582856279
Cコード・NDCコード 0210   NDC 135.56
判型・ページ数 新書   224ページ
在庫 在庫あり
この本の内容
目次
究極の民主主義理論としての「革命」を、アルチュセール、ネグリ、バディウ、フーコー、スピノザなどの思想によって再起動。「正義」だけでは解決できないことのために。 政治の例外状態としての革命。
民主主義の究極の手段としての革命。
政治が管理技術に成り下がり、価値判断をしなくなった時代に、
〈正義〉を振りかざすだけでいいのか。
「政治にはふれないことが政治」は本当か。
ポストモダン以降の西洋哲学の重要課題を論じ尽くした、
これ自体が革命的な一書。到来する自由のために!
序章 今日的時点──倫理的な政治
無差別になる「住みか」/悪を除去する「正義」の政治/コンセンサス政治による市場共産主義

第一章 対象としての例外、主体化する例外──アガンベン、アルチュセール、ネグリ
「革命」が「アウシュヴィッツ」にすり替わる/哲学と政治の問われざる関係/偶然性唯物論の倫理と収容所/媒介の「存在者」化/構成的権力の政治/主体に帰着する革命論/主体の「構造」──特異で例外的な主体/左翼シュミット主義──イタリア特有の状況/二人のハンナ・アレント──変化する「政治的なものの自律」/主体の連続性──政治を消滅させる革命/主体のなかにある「決断」──スピノザへ

第二章 消え去る政治、まれ(例外的)な政治──デリダ派、アルチュセール、バディウ
政治的なものの後退/主権共同体を求める哲学/明かしえぬ「政治的なもの」/唯一思想に抗する──冬の時代から反グローバリゼーションへ/右も左も共和国/脱構築の共同体──姿を消す「本質」/つねに例外とともにあるアルチュセールの主体/客体の例外性から革命主体の生成へ/叛乱し分裂する人民大衆/分岐点としての主体問題/「政治哲学」は存在しない──切断がもたらす全体性/存在の詩──マラルメのように

第三章 マルチチュードの生である政治──スピノザをめぐる抗争
ドゥルーズの革命嫌い──「陽気なペシミズム」/スピノザの「物理学的」保守主義/記憶を失ったマルチチュード/因果性から「自由」である国家形成/国家形成と革命を「同じ」にする政治/政治に作用するスピノザ的因果性を求めて/国家は非理性的存在である/しかし、契約概念の不在は?/唯一の原因としての「怒り」──民主主義とはリンチである/結果を原因に内在させるスピノザ主義/表現と因果性──「意味」がもたらす恍惚と困惑/アルチュセールの「仕掛け」/結果でも原因でもある私/道徳とは倒錯である/〈私〉が鏡を砕く──希望
 
終章 見出された自由──フーコーと(不)可能な革命
かつてなかった反牧人革命/統治性と主体的自由──最後の難問と可能性/フーコーと(ネオ)リベラリズム/「政治とは統治性に対する抵抗である」のか

あとがき
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