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近代の呪い

近代の呪い

渡辺京二
シリーズ・巻次 平凡社新書  700
出版年月 2013/10
ISBN 9784582857009
Cコード・NDCコード 0220   NDC 209.5
判型・ページ数 新書   192ページ
在庫 在庫あり
この本の内容
目次
『逝きし世の面影』の著者が人類史の視点から近代を総括する注目の講義録。私たちはどこから来て、どこへ向かおうとしているのか──。この混沌たる時代を生き抜く現代人のための必読の書。 私たちはどこから来て、どこへ行こうとしているのか──。無限の経済成長にのみ幸福を見る時代は終わった。単線的な進歩主義に基づく近代史観から脱し、人が人らしく生きうる共同社会を取り戻すために、近代化の意味を再び問い直すときがきている。豊かさの背後に刻まれた呪いを自覚し、これからを生きる術を考える。
第一話 近代と国民国家──自立的民衆世界が消えた
近代の時代区分/「国民」の誕生──中国人留学生が見た日本
民衆への憂い/幕末期の民衆意識
近代の成立要件1──自立的民衆世界の解体/市民社会の陥穽
民衆世界の自立性とは何か/近代の成立要件2──知識人の出現
近代的知識人とは誰か/管理社会への問い
反国家主義の不可能性/国民国家における「人間の条件」

第二話 西洋化としての近代──岡倉天心は正しかったか
現代社会の様相/「近代化=西洋化」図式への批判
世界を制覇した西洋文明/経済化された世界
セルジュ・ラトゥーシュと岡倉天心/なぜ西洋モデルは普遍化したか
西洋近代の贈り物/特殊を通じた普遍の創造

第三話 フランス革命再考──近代の幕はあがったのか
大佛次郎を読み直して/フランス革命を問い直す
アンシアン・レジームの特徴/絶対王政の時代
貴族の実情/革命のはじまり/国民議会の成立
過激化の要因/「新しい人間」から恐怖政治へ
連鎖する革命の負の遺産/右翼・左翼を超えて

第四話 近代のふたつの呪い──近代とは何だったのか
近代の所産を問う/江戸時代の人権事情
前近代的自由の自由さ/身分制社会における平等
近代に見る人権・自由・平等/衣食住向上の意義
インターステイトシステム/世界の人工化
科学と科学技術の可能性/人間中心主義の帰結
これからの課題──呪われた時代を生き抜くために

つけたり 大佛次郎のふたつの魂
私の大佛次郎/『ドレフュス事件』
『ブゥランジェ将軍の悲劇』/『パナマ事件』から『パリ燃ゆ』へ
パリ・コミューン──民衆の共同世界という夢/保守の情念への目覚め
進歩と伝統が共存する魂/大佛次郎作品の今日的意義

あとがき

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