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思い出のアメリカテレビ映画

思い出のアメリカテレビ映画

『スーパーマン』から『スパイ大作戦』まで

瀬戸川宗太
シリーズ・巻次 平凡社新書  720
出版年月 2014/02
ISBN 9784582857207
Cコード 0265
判型・ページ数 新書   216ページ
在庫 現在品切中
定価880円(本体800円+税)

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この本の内容
目次

1950~60年代は、テレビ映画の黄金時代だった。ハリウッドスターが下積み時代に出演したドラマ、テレビ人気が仇となり映画復帰できなかった大物俳優の悲劇、日本での大型犬ブーム、モデルガンブームに火をつけた番組など、アメリカテレビ映画を通して見えてくる映画とテレビ、俳優たち、日本の世相をふりかえる。
憧れた! 夢中になった! 涙した!「あの頃」のアメリカテレビ映画がよみがえる!!

プロローグ

第1章 海外テレビドラマがやってきた!── 1956年
・海外テレビドラマの始まり──『カウボーイGメン』『ハイウェイ・パトロール』
・映画俳優たちの苦肉の選択──ジョージ・リーヴス、ブロデリック・クロフォード、ヘンリー・フォンダ
・『スーパーマン』とアメリカン・シンボル
・テレビが子供たちの憧れをつくる

第2章 子供向けドラマの全盛期──1957、58年
・海洋アクションと『海賊船サルタナ』
・アドベンチャードラマの名優たち──ロジャー・ムーア、ジャック・マホニー、ゲイル・デイヴィス
・『名犬ラッシー』『名犬リンチンチン』と懐かしの名子役
・マンガ映画の当たり年──『マイティ・マウス』『ヘッケルとジャッケル』
・『ローン・レンジャー』と名優ジェイ・シルヴァー・ヒールス
・家族向け番組の傑作──『パパは何でも知っている』『ディズニーランド』

第3章 ホームドラマからアダルトウエスタン、警察ドラマへ──1959~61年
・大人向けドラマへの転換
・ホームドラマの大ヒット作品『うちのママは世界一』
・クリント・イーストウッドを世に知らしめた『ローハイド』
・スティーヴ・マックイーンのスターへの道が開かれた──『拳銃無宿』
・59年の忘れられない名ドラマ
・SF・怪奇ドラマにふるえる──『世にも不思議な物語』『ミステリーゾーン』
・西部劇の集大成──『ララミー牧場』『シャイアン』『ブロンコ』『ライフルマン』
・警察・探偵ドラマのはしり──『モーガン警部』『サンセット77』
・『アンタッチャブル』とド派手な銃撃戦
・『シカゴ特捜隊M』と爆弾魔
・ミノー発言で暴力描写批判が起こる
・映画好きを虜にした『テレビ名画座』

第4章 大ヒットシリーズ『コンバット』『ベン・ケーシー』『逃亡者』の登場──1962~64年
・『ちびっこギャング』とドタバタ喜劇
・暴力批判をすり抜けた『コンバット』の仕掛け
・『コンバット』を彩ったハリウッドスターたち──リー・マーヴィン、エディ・アルバート、アリダ・ヴァリ
・演出家としてのヴィック・モロー
・『ベン・ケーシー』と二枚目俳優ヴィンセント・エドワーズ
・戦争ドラマブームとプラモデルの流行
・『日曜ロードショー』はハリウッド活劇映画の宝庫だった
・テレビ演出家が続々と映画界へ
・60年代のSF・怪奇ドラマの流行──『ブラボー火星人』『ショック!』
・海外ドラマは劇場用映画化していった──『原子力潜水艦シービュー号』
・『アウター・リミッツ』とB級SF映画の匂い

第5章 シチュエーションコメディからスパイブームへ──1965、66年
・日本で人気のコメディドラマは?──『マイペース二等兵』『マンスターズ』
・「007」ブームと『ナポレオンソロ』
・西部劇は新作がなくなっていく……
・『アイ・スパイ』と黒人俳優の登場
・大ヒットシリーズ『奥様は魔女』が始まる
・戦争×コメディの斬新さ──『0012捕虜収容所』

第6章 『スパイ大作戦』と海外ドラマ黄金期の終わりへ──1967~69年
・「映画劇場」が映画ファンへの道を開く
・60年代の大ヒットシリーズ──『スパイ大作戦』『タイムトンネル』
・放映数の減少と海外ドラマの衰退

エピローグ
あとがき
番組名索引