日本の動物供犠
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近代以前、日本人は肉を食べなかったとする通念は、歴史的事実に反するものであることが近年ようやく明らかにされてきたが、そればかりでなく、民間では、野獣や家畜を屠り神に捧げ共食する儀礼がずっと続いてきた。中国、朝鮮、沖縄の事例をふまえながら、古代国家の建前により見えなくされた日本の動物供犠、米のためにこそ肉を神に捧げる儀礼を、考古学、民俗学、なにより文献の読み直しによって可視化する。『歴史のなかの米と肉』姉妹編。
新井白石の北海道と沖縄の古典的地理書