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細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた

細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた

震災以降、細野晴臣が親しい音楽仲間を相手に率直に語った、世界と音楽のエッセンス。「分福茶釜」シリーズ第2弾。

細野 晴臣
鈴木 惣一朗 聞き手
出版年月 2014/11
ISBN 9784582836707
Cコード 0073
判型・ページ数 4-6   376ページ
在庫 在庫あり
定価2,090円(本体1,900円+税)

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この本の内容
目次

「いまは音楽の話だけをしていたい」

――懐かしい音楽の話は、お笑い、隕石、演歌、原発、敬愛する友の死などを経めぐり、また音楽の話へと戻ってくる。震災以降のもやもやを喫茶店でつれづれに語り明かした、3年にわたる、雑談ドキュメント。

【目次】

まえがき 細野晴臣 

対話1
「この世で起きているすべてが想定外。
想定外がないとなにも生まれてこない」
高い台に乗る 種をまくだけ 忘れる才能 豆腐を切るような タンゴがある街 年金をもらう

対話2
「エッセンスなんだよ、そこにあるのは。
かたちじゃなくてエッセンス」
窓のない風呂場 YMOとベンチャーズ 最後のカワウソ ちゅらんちゅらん ともしび デモテープのエッセンス

対話3
「誰かがやらないとホントになくなっちゃう。
ぼくがやれば、かろうじて少しは生き長らえる」
政治的な歌 名曲刑事 三枚におろす すでに誰かがやってること 昨日がよみがえる

対話4
「古賀政男さんは、やっぱりどっしりしてる。
誰も突き崩せないし、なんか根が深い」

おいしいイワナ 発明のある曲 服部良一と古賀政男 選びのセンス

対話5
「ごはんがおいしくて、お風呂が気持ちいい。
それでじゅうぶん幸せだと思った」
聴いているうちが花 人と人との間に 完成のダンス タブラ・ラサ
仕事じゃなくて生業 サーファーになりたかった わざと迷う 歌謡曲と唱歌

対話6
「いまだに自分にはなんのノウハウもない。常に白紙。
そこでサバイバルスイッチが入るんだ」
ルイジアナ生まれの白金育ち あの世の曲ばかり ミックスはお好き?
ぶつかったら左に曲がる

対話7
「ニューヨークに行って、皿洗いでもしながら
ミュージシャンの道を歩んでいたら、ああいうセッションを
やっていたかもしれないね」
飽きない遊び 見えない大木 それがガースのかわいいところ
ポランスキーつながり これはハワイアンですか?

対話8
「地震で倒れたままだった、ゼンマイの蓄音機から
ちゃんと音が出た。
そこから、とまっていた時計がまたうごきはじめた」
おかあさん 泣き歌の時代 とまっていた時計 思い出すことに近い
アイ・ヘイト・マイセルフ 一番いい東京 引退宣言

対話9
「七十歳になるころには、いろんなしがらみなんかも
すっかり忘れて、音楽に没頭できるんじゃないか」
「しまった」 全曲セルフカバー なにも見えない 潮来スワンプ 演歌の気持ち
長生きしてね シェケナベイベー シンプルな生活

あとがき 鈴木惣一朗