日本でいちばん平凡な名前の出版社
森と日本人の1500年

森と日本人の1500年

時とともに変わる風景。今ある緑は、どんな経緯を経て生まれたか。その景観に人はどのように関わってきたか。

田中淳夫
シリーズ・巻次 平凡社新書  751
出版年月 2014/10
ISBN 9784582857511
Cコード・NDCコード 0261   NDC 650
判型・ページ数 新書   240ページ
在庫 在庫あり
この本の内容
目次

 

風景は時とともに変わる──。原生林も太古から変わらぬ姿と思いがちだが、気候の変化や災害などで、植生は違った状況になる。人工林や雑木林も、人がどんな手を入れるかによって生える木の本数、樹形、下草の植生が変化する。そんな森林景観に日本人はいかに関わってきたか。今ある緑はどんな経緯を経て生まれたか。現代につながる森と人の歩み。

 

目次
はじめに 景色は刻々変化する
第一章 「日本の原風景」の嘘
1 パッと散るサクラの欺瞞
2 鎮守の森は神聖だったのか
3 消えた「生糸が生み出した緑」
4 薪がつくった里山の風景
5 和紙が洋紙に変わるとき
6 そしてスギとヒノキに覆われた
コラム1 林業は都会の近くで行われた

第二章 ニッポン林業事始
1 林業誕生は邪馬台国から
2 古代の都が奪った巨木の森
3 一四〇〇年続く林業地
4 戦国時代の木材バブル
5 焼畑から生まれた吉野林業
6 江戸時代の森づくり思想
7 袋小路の北山杉と四谷丸太
コラム2 ペンチを持ったシカ

第三章 近代国家は林業がつくった
1 岩倉使節団の見たドイツの森
2 国有林をつくった「夜明け前」の時代
3 鉄路が消費した大径木
4 ドイツ林学は官僚の官房学から
5 本多静六の赤松亡国論
6 大災害時代と『林政意見』
7 合言葉は「吉野林業に学べ!」
コラム3 樹海・青木ヶ原の恐怖

第四章 森林景観は芸術になりうるか
1 森を求めて歩く市民たち
2 『日本風景論』と学校林
3 都会につくられた森と林業
4 林業の鍵は「美しさ」にあり
5 経済と美観の林業芸術論争
6 大失敗した天然更新施業
7 占領軍の見た日本の森と林業
コラム4 ジャングル奥地で聞いた歌

第五章 緑あふれても消えた美しい森
1 消えたアグロフォレストリー
2 「海で採れた木」が森を変えた
3 全国を席巻した「木を伐るな」の声
4 「木を伐って森を守る」森林ボランティア
5 森林浴、森林療法から木育へ
6 「木づかいの時代」の裏側
7 森づくりのリスクマネージメント
8 「美しい森づくり」の効用
コラム5 放棄林は美しい?

おわりに 森でワクワクする時
主要参考文献
  • 今日の平凡社
  • カスタム出版
  • 入れサービス