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哲学者クロサキの 哲学超入門

哲学者クロサキの 哲学超入門

日常の素朴な疑問を切り口に、趣味の世界から現代社会、カント哲学までを語り下ろす。ラジオの軽快なトークに乗せて贈る哲学入門。

黒崎 政男
シリーズ・巻次 平凡社新書  810
出版年月 2016/04
ISBN 9784582858105
Cコード・NDCコード 0210   NDC 134.2
判型・ページ数 新書   240ページ
在庫 現在品切中
定価880円(本体800円+税)

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この本の内容
目次

 

NHKラジオ第一の生番組「午後のまりやーじゅ」の火曜日コーナー「クロサキマサオはテツガクの夢を見たか」(2013.4~2015.3)で人気を博した哲学ラジオ講義が1冊の本に! 「木は本当に緑なのか」、「因果律を使わない世界の理解の仕方とは」……。日常の「あたりまえ」に疑問をもち、哲学の扉をたたけば、そこに新しい世界が広がる。哲学がこれからの人も、すでにおなじみの人も。いつもの物の見方を少しずらせば、世界ががらりと違って見える。

 

まえがき

第1章 テツガクはじめの一歩
「木が緑に見えるのは木が緑だからだ」は本当か?!
我思うゆえに我在り
アキレスは亀を追い越せない
絶対に正しいということはあり得るか
「哲学」とは何か
快楽主義と禁欲主義
人生不可解なり
長さをテツガクする
デカルトとフランス人形

第2章 趣味をテツガクする
なぜ仏像に惹かれるのか
落語は声の文化の醍醐味だ
カメラは時代を変える
文楽にみる「古典」の真髄
骨董蒐集家
複製の豊かさについて
音楽三話
ワインと哲学の熱い関係

第3章 文化をテツガクする
仮面の真実、素顔の虚構
世界の調和をつかさどる道化師
女形の美学
男装の麗人はなぜ美しいのか
一〇〇年前の世界
装いの文化にみるもの
青春とは何か

第4章 ネット社会をテツガクする
バイオメトリクス認証
超パノプティコン
アンドロイドと人工知能
コンピュータが作る俳句
オーソリティの崩壊
ウェアラブル端末
ネット社会と一期一会
書物の変遷
声の文化と文字の文化
グーテンベルクからグーグルへ
ビッグデータ
デジタル遺品

第5章 テツガクの真髄カント『純粋理性批判』入門
認識のコペルニクス的転回
世界そのものを知ることはできない
存在するとは知覚されること
空間・時間とは何か
虹の色は何色なのか
構造主義とカント哲学
星座を作っているのは、星か私か
因果律を使わない超知性
固定観念を解き放つ

あとがき
出典一覧