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一神教とは何か

一神教とは何か

キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために

唯一神を信じるキリスト教・ユダヤ教・イスラームが世界の政治・社会等に及ぼす重大な影響を、一神教に馴染み薄い読者に向けて解説。

小原 克博
シリーズ・巻次 平凡社新書  865
出版年月 2018/02
ISBN 9784582858655
Cコード・NDCコード 0214   NDC 160
判型・ページ数 新書   256ページ
在庫 在庫あり
定価902円(本体820円+税)

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この本の内容
目次

 

唯一神を信じる宗教を代表するといえるキリスト教・ユダヤ教・イスラーム。「原理主義運動」のような過激な行動を起こす、排他的で狭量な宗教だと、私たちはつい思いがちではないだろうか。
信者が世界人口の半数以上を占める大規模な「一神教」の教義と歴史、そして現実の社会に及ぼす多大な影響と事件・出来事に至るまで、一神教の理論と現実、各宗教の共通点と相違点をわかりやすく説き起こす。世界の仕組みと動きを理解するために、一神教の本質を知ることは絶対に避けて通れない!

《目次》
はじめに
第一章 日本文化論としての一神教批判
 1 日本は寛容なのか
 2 日本文化から見た一神教
 3 「大きな物語」としての一神教
第二章 一神教の起源と展開──グローバル・アクターとしての一神教
 1 「一神教」とは何か
 2 多神教世界における一神教の誕生
 3 一神教の文明論的系譜
 4 現代における一神教の広がり
第三章 一神教の基本的な考え──何が同じで、何が違うのか
 1 創造論
 2 終末論
 3 偶像崇拝の禁止
第四章 一神教世界における戦争──戦争は不寛容の結果か
 1 戦争論の類型
 2 絶対平和主義
 3 正戦論
 4 聖戦論
 5 宗教多元社会における正義の模索
第五章 現代世界における課題──不寛容をいかに抑制するか
 1 世俗主義と原理主義
 2 政教分離
 3 犠牲の論理
おわりに──「寛容の文化」を育てていくために
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