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影の日本史にせまる

影の日本史にせまる

西行から芭蕉へ

老熟の作家と旬の歴史家が、歴史上の人気者、西行から芭蕉にいたる平安~江戸時代をタブーを無視して縦横に斬る、異色の日本史談義。

嵐山 光三郎
磯田 道史
出版年月 2018/08
ISBN 9784582837858
Cコード・NDCコード 0092   NDC 911
判型・ページ数 4-6   216ページ
在庫 在庫あり
定価1,540円(本体1,400円+税)

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この本の内容
目次

西行から芭蕉にいたる平安~江戸時代を、タブーを無視して縦横に斬る――老熟の作家と気鋭の歴史家による刺激に満ちた「異端の日本史」談義。

「西行は自ら命を絶った!?」「芭蕉は007!?」「あの人も男色!?」「連歌師は戦争広告代理店!?」「〈芭蕉=忍者〉説の真相は!?」……隠密と男色と見立てからひもとけば、知られざる日本史が見えてくる。

影の日本史帯付


 

〈目次〉
まえがき 磯田道史
その一 西行とその時代
〝才能の窓〟があく院政期
北面の武士の実態
ショッキングだった西行の出家
鎮魂の精神
心を空に
奥州行は諜報活動!? 
旅と西行と能 
保元の乱と平治の乱 
男と男の〝絆〟 
処刑の嵐がもたらしたもの 
源義経と真田幸村 
平家の優しさと文明度 
〝みだれた黒髪〟の衝撃 
崇徳の呪いと平家の滅亡 
「願はくは」の謎 
美と死が同居した時代 
*西行関連年表

その二 連歌の流行と俳諧の誕生
暗示と比喩──政治用語としての和歌 
〝言挙げしない国〟 
「有心」から「心の共有」へ 
「花の下の平等」──政治クラブとしての連衆 
宗祇と芭蕉をつなぐ糸 
連歌のなかに生まれた俳諧 
〝戦争広告代理店〟としての連歌師 
夢のお告げ? 
西行から芭蕉へ
酒と連歌と踊念仏 
レッツ字比べ! 
「犬」と卑下した山崎宗鑑 
俳句界の若冲!? 西山宗因再発見 

その三 芭蕉とその時代
大坂城の埋蔵金のゆくえ 
連歌から俳諧へ 
俳諧はモバイル
江戸行きという選択 
江戸屋敷の位置考
着ぐるみと隠密の関係
能と芭蕉
伊達仙台藩と大淀三千風
材木と水道の力
蕉門の組織性と芭蕉の神格化
其角という広報宣伝部長
持つべきものは 
見えないものを見る
俳句の博物館
「見立て」と〝芭蕉の危険〟
*芭蕉関連年表

あとがき 嵐山光三郎
歌句索引