【今月の一枚の履歴】2011.1 〜 2011.12

このページでは、毎月、写真やイラスト等でご紹介している平凡社新書 今月の一枚の履歴をご覧になれます。 視覚からも購読意欲をそそられる一冊のご紹介。お楽しみください。
【12月】 今月の一枚
イスラエルはパレスチナ自治区を取り囲むように「分離壁」の建設を進めて、西岸支配の拡大に着手し、パレスチナ民族運動の封じ込めを狙っている。


森戸幸次
『中東和平構想の現実 パレスチナに「二国家共存」は可能か』より。

【11月】 今月の一枚
宮城県唐桑半島にある柳田国男「二十五箇年後」の文学碑。
津波と共存せざるをえない三陸海岸での人々の生き方を、柳田は冷静な視線で記録にとどめようとした。


畑中章宏
『柳田国男と今和次郎 災害に向き合う民俗学』より。

【10月】 今月の一枚
アドルフ・ロース初期の代表作「ヴィラ・カルマ(業の館)」の2階の浴室。
浴槽の周りが黒大理石の柱に囲まれることで、ローマ貴族の「快楽主義的な生活」を連想させる、退廃的で妖しい魅力に満ちた建築となっている。



田中純
『建築のエロティシズム 世紀転換期ヴィーンにおける装飾の運命』より。

【9月】 今月の一枚
賞に関する構想が記されたノーベルの遺書。
遺族の反対もあり、賞創設に至るまでさまざまな困難があった。
(写真提供・ノーベル財団) © The Nobel Foundation



北尾利夫
『知っていそうで知らないノーベル賞の話』より。

【8月】 今月の一枚
夫・奥村博史が描いた47歳頃のらいてう。
周囲が抱く雄々しいイメージとは裏腹に、己の脆さに苦悩し、生き、闘った人生だった。



奥村直史
『平塚らいてう 孫が語る素顔』より。

【7月】 今月の一枚
1937年、上海随一の発行部数を誇ったグラフ雑誌『良友』の表紙を飾った鄭蘋如。
「盧溝橋事件」の記事とともに「鄭女士」として紹介され、その美貌も相俟って人々の話題を呼んだ。
当時は、日中が本格的な戦闘状態に入ろうとしていたときであり、この時期の蘋如のデビューは、スパイとしてその後活動することになる彼女の運命を予感させるものであった。



高橋信也
『魔都上海に生きた女間諜
鄭蘋如の伝説 1914−1940』
より。

【6月】 今月の一枚
英国御用達として有名なビスポークシューズの老舗「ジョン・ロブ」。
地下に保管された2万足の木型は、ロンドン大空襲からも難を逃れた貴重なアーカイヴだ。



長谷川喜美
『英国王室御用達
知られざるロイヤルワラントの世界』
より。

【5月】 今月の一枚
第二球磨川橋梁を渡る「SL人吉」。
「一度は乗ってみたい」と大人気のSLであり、観光列車だ。


野田隆
『旅が10倍面白くなる観光列車 SLからイベント列車まで』より。

【4月】 今月の一枚
最新の大口径広角単焦点レンズの性能は凄まじくシャープ。
光源も点として写り、滲みもない。
都市風景のような無機的なモチーフにも向いている。
キヤノンEOS 5D MarkII+EF24ミリ  F1.4LII USM 絞りf2 AE AWB ISO400 RAW


赤城耕一
『レンズ至上主義!』より。

【3月】 今月の一枚
20世紀最大の具象画家、モランディ。
彼はなぜ、みすぼらしい壜や壺ばかり描きつづけたのか?
同じに見えて、そうでないもの−−
わずかな時間を愉しむための、極上の時間がここにある。


岡田温司
『ジョルジョ・モランディ 人と芸術』より。

【2月】 今月の一枚
聖書には、イヴがブロンドだという記述はどこにもないが、今日、私たちはイヴが金髪美女であることを信じて疑わない。

そんなイメージを決定的なものにしたのが、デューラーによる『アダムとイヴ』であった。

ルネサンス期になって、古代では必ずしも金髪ではなかった神々がブロンドとして表象されるのが一般化してきたのである。


ヨコタ村上孝之
『金髪神話の研究』より。

【1月】 今月の一枚
帆船時代の長崎への航路。
海流と季節風の関係から、日本根の航路は西から近づくのが一番だった。


松尾龍之介
『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』より。


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