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日本の無思想

日本の無思想

加藤 典洋
シリーズ・巻次 平凡社新書  3
出版年月 1999/05
ISBN 9784582850031
Cコード・NDCコード 0210   NDC 121
判型・ページ数 新書   296ページ
在庫 現在品切中
定価814円(本体740円+税)

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この本の内容
目次
なぜ、日本で思想は死ぬのか──敗戦後を生きる私たちが独自の思想を持つことができないのは、「タテマエとホンネ」に囚われているからだ。話題の著者が送る論争必至の一冊。 日本古来の、日本人独特の思考様式だとされてきた「タテマエとホンネ」という考え方。政治家の失言と前言撤回の問題を入り口に、この考え方の「起源」と、「嘘」が明らかにされる。戦後、日本の近代、近代全般、日本の古代にかかわる考察をとおして「自己欺瞞」の正体を突きとめていくスリリングな議論。この列島に生きる人々が隠蔽してきたものは何か、なぜ日本で思想は死ぬのか。
はじめに

第一部 戦後の嘘
 1 失言と戦後
 2 タテマエとホンネの考え方
 3 タテマエとホンネと戦後日本
 4 ホンネの底にあるもの
 5 前面屈服の隠蔽

第二部 近代日本の嘘
 1 大日本帝国憲法と信教の自由
 2 「内と外の分断」
 3 思想をとりだす視線
 4 外から内への貫入
 5 「内と外」から「公と私」へ

第三部 近代の嘘
 1 ヨーロッパにおける公と私
 2 日本における公と私
 3 公共性と私的なもの

第四部 日本の嘘
 1 全面屈服者たち
 2 べしみから思想へ