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情報デザイン入門

情報デザイン入門

インターネット時代の表現術

渡辺保史
シリーズ・巻次 平凡社新書  96
出版年月 2001/07
ISBN 9784582850963
Cコード・NDCコード 0200   NDC 007
判型・ページ数 新書   232ページ
在庫 現在品切中
定価792円(本体720円+税)

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この本の内容
目次
情報をデザインするということは、なにもインターネット上のウェブサイトだけの話ではなく、私たちの日常生活すべてに関わっている。本棚整理だって、立派な情報デザインなのだ。 形のない「情報」を「デザイン」するとはどういうことか?ウェブサイト構築のノウハウ? それだけではない。「情報デザイン」とは、ものと人、人と人との新しい関係を作ることだ。
本棚の整理から手帳、地図、時計、そして地域社会の活性化、…… あらゆるものが、「情報デザイン」の対象である。すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論。
まえがき

第一章 情報に「まとまり」をつける――本棚整理からウェブサイトの構築まで
モノ・コトの背後にある「意味」をとらえる 内容(コンテンツ)と文脈(コンテクスト)
五つしかない情報の組織化の方法
電話帳を新しくデザインし直す
本棚づくりは情報デザインのレッスン
意味の「濃密さ」を空間に反映させる
ウェブデザインは、「情報の建築」をたてること 情報アーキテクチャの四要素
サイトを訪れる人の「経験」をデザインする

第二章 見えない空間の地図を描く――速度の地図からネットの地図まで
速度が歪めた日本列島
人類最古の情報デザイン
「大正の広重」が描いた情報地図
情報をつたえる四種類の地図
全体像の把握が困難なネットという空間
「ネット渋滞」を視覚化する地図
証券市場の変動を直感的に把握できる地図
未来のデジタル地図のデザイン
都市のエコロジーを再発見する地図

第三章 時間で変化する情報をデザインする――スケジュール管理から地域のフィールドワークまで
情報をデザインする要素としての時間
タイムマシン・コンピューティング
コンピュータの中に再構成される自分史
「関係の発見」をうながす年表のデザイン
立体的な歴史空間を旅する
たったひとつの時間を世界で共有するシステム いつも地球を身に付けよう
インターネットがもたらす新しい時間感覚
映像をどのようにデザインするか
VJ、そしてモーショングラフィックスの可能性 時間の層を「こすり出す」

第四章 よりわかりやすく、使いやすく――道具とインターフェイスのデザイン
ヒトと道具を「仲立ち」する部分
「呪文」からマウスへ、そして……
デジタル情報を「つまみ上げる」
情報の感触、情報の気配
「関わりあい」をデザインすること
「万能デザインツール」としてのレゴ
重なり合う情報とモノのデザイン
レゴブロックのようなソフトウェア
建築やプロダクトに広がるレゴ的発想

第五章 環境と身体をめぐる情報のデザイン――生きている世界を実感するデザイン
生きている世界を感じる道具
インターネットが伝える生きている世界
「想像力の危機」を超えて
広がるセンスウェアの輪
インターフェイスとしての建築
日本家屋はインターフェイス的建築の元祖
この世界に情報は充満している
アフォーダンスに満ちたデザインを
闇のなかの対話

第六章 社会に開かれていく情報デザイン――コミュニティをめぐる関係のデザイン
目に見えない関係を「かたち」にする
私たちは「ユーザー」ではない
コミュニティを基盤とした協働のデザイン
ユーザーを巻き込んだ情報デザイン
人々の「経験」にアクセスするためのデザインリサーチ 地域コミュニティにおける情報デザイン
「ノード(結節点)」というデザインの現場 地域情報デザインのアイディアフラッシュ

あとがき

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