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しのびよるネオ階級社会

しのびよるネオ階級社会

”イギリス化”する日本の格差

林信吾
シリーズ・巻次 平凡社新書  267
出版年月 2005/04
ISBN 9784582852677
Cコード・NDCコード 0236   NDC 361.8
判型・ページ数 新書   224ページ
在庫 在庫あり
定価814円(本体740円+税)

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この本の内容
目次
いま、日本社会に広がる格差と不平等。その行き着く先は、英国型階級社会だ。在英生活でつぶさに見た階級社会の実像を盛り込んで、日本型ネオ階級社会への警鐘を鳴らす。 いま、日本社会に格差と不平等が広がりつつある。
「アメリカ型の競争社会を」という掛け声のもと、
実際に進んでいるのは「イギリス型の階級社会化」だ。
世代を超えて経済格差が継承されるだけでなく、
意欲や希望といった内面までも生まれ育ちで規定され、
たがいに交わらぬ「別世界」に人びとが生きる社会……。
10年にわたる在英生活で階級社会をつぶさにみた著者が、
日本の“ネオ階級社会化”に鋭く警鐘を鳴らす!
第一章あなたが知らない階級社会
横並びの国ニッポン
階級社会と言えば、あの国
階級社会の実態とは

第二章 総中流からネオ階級社会へ
「中流幻想」の崩壊
見える格差、見えない格差
もうひとつの神話――「学歴社会」

第三章 格差の個人史
犬とバット
偏差値社会
私が「修行中」だった頃

第四章 つぶさに見た階級社会
「ロンドンの士農工商」
肌で感じた階級格差
救われない「エリート」たち

第五章 あえて階級社会を擁護する
階級社会はキモチイイ
階級社会はラクチンだ
嗚呼、憧れの階級社会

第六章 ネオ階級社会へと向かう日本
競争社会と階級社会
学歴社会と階級社会
再論・憧れの階級社会

第七章 ネオ階級社会は「日本病」への道
「フリーター階級」が固定化される
労働者のモラルが崩壊する
「ゆとりの国」にはなれない日本

少し長い後書き
主要参考文献