エゴン・シーレ
独自の表現を追求した天才画家の作品と人生
不安を光に変えた画家ムンクの画業の変遷と生涯、深層を掘り下げる永久保存版!!
これだけはおさえておきたい主要作品57点/名画《叫び》がもっと面白くなる叫び徹底解説/ムンクの故郷ノルウェーをめぐる地図付き旅ガイド/写真でたどるムンクの生い立ち/エッセイ=山田玲司、オーサ・イェークストロム、古市憲寿ほか。
◆目次
[巻頭言]
ムンクへの新たな誘い 文=田中正之
[特集]
名画《叫び》がもっと面白くなる4つの視点
[名画ギャラリー]
第1章 クリスチャニア 絵画への目覚め
第2章 フランスへ 新しい表現を求めて
第3章 ドイツでの悪名と名声 「生のフリーズ」
第4章 版画の表現力 多彩な試み
第5章 彷徨の時代 苦悩と新たな展開
第6章 祖国へ ノルウェー的主題の探求
[地図付き旅ガイド]
創作の舞台、祖国ノルウェーをめぐる
[生い立ち]
ムンクの生い立ち 写真でたどる生涯 文=田中正之
ムンクはいかにして「狂気の画家」となったか 文=亀山裕亮
[全文掲載]
サン=クルー宣言
[コラム]
病と死/クリスチャニア・ボヘミアン/愛の連作/カメラと写真/ニーチェとキルケゴール/イプセン
[エッセイ]
ムンクの生命力 文=山田玲司
北欧人にとってのムンクとは 文=オーサ・イェークストロム
まるでタイムマシーン 文=古市憲寿
エドヴァルド・ムンク略年譜
作品を所蔵する主な美術館
参考資料/図版クレジット
◆執筆者プロフィール
―監修・執筆―
田中正之(たなか・まさゆき)
武蔵野美術大学教授。1963年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1990-95年ニューヨーク大学美術研究所に学ぶ。1996年より国立西洋美術館に勤務し「ピカソ 子供の世界」展(2000年)、「マティス」展(2004年)、「ムンク」展(2007年)などを企画。2007年より武蔵野美術大学に勤務。主な編著書に『アメリカ美術叢書Ⅰ 創られる歴史、発見される風景』(共著、ありな書房、2016年)、『西洋美術の歴史8 20世紀美術――越境する現代美術』(共著、中央公論新社、2017年)、『現代アート10講』(武蔵野美術大学出版局、2017年)など。
―執筆・翻訳―
亀山裕亮(かめやま・ゆうすけ)
慶應義塾大学大学院文学研究科助教・後期博士課程。1992年、神奈川県生まれ。専門はムンクを中心とする北欧近現代美術史。発表に「ムンクのセルフ・イメージ形成――ノルウェー帰還後のテキスト検討」(第68回美学会全国大会、2017年)など。