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音楽劇の歴史

音楽劇の歴史

オペラ・オペレッタ・ミュージカル

ミュージカルとオペラは別ジャンルだが、「音楽劇」としては一つ。政治や経済、技術の変遷とともに音楽劇を捉えた、本邦初の通史。

重木 昭信
出版年月 2019/03
ISBN 9784582219739
Cコード・NDCコード 0074   NDC 775.4
判型・ページ数 4-6   408ページ
在庫 在庫あり
定価5,280円(本体4,800円+税)

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この本の内容

 

◎概要

『椿姫』と『オペラ座の怪人』では、音楽も、舞台も違えば、聴く人も違う。だから、オペラは「芸術」でミュージカルは「娯楽」。こんな区別があたり前になっている。しかし「芸術」であるオペラも、もとは「娯楽」。では、なぜ大きく違ってしまったのか?

 これまで音楽劇は、物語や音楽、それを生み出した作曲家という点から、個々の作品が論じられてきた。だが、あまり注意が払われてこなかったのが、「観客」や「技術」、「政治経済」といった、作品以外の視点である。

 ルネサンス後期に誕生したオペラから、アメリカで大盛況を迎えたミュージカルまでを、連続した「音楽劇の歴史」ととらえ、ジャンルを縫い合わせて、俯瞰して見たとき、オペラ、オペレッタ、ミュージカルのつながりと変遷が、あざやかに見えてくる。

  ◎著者

重木昭信(しげき・あきのぶ)

1951年生まれ。大手通信会社勤務の傍ら、ミュージカルの歴史を研究し、芝邦夫の筆名でも著作を発表。主な著書に、『増補版ブロードウェイ・ミュージカル事典』(劇書房)、『ミュージカル映画事典』(平凡社)がある。

 
◎目次

第1章:オペラの誕生
1.オペラの起源
2.イタリア以外の状況

 
第2章:オペラとバレエの黄金期
1.変化する世界
2.黄金期のオペラ
3.フランスとドイツのオペラ
4.19世紀のバレエ
 
第3章:オペレッタの展開
1.パリ
2.ウィーン
3.ロンドン

 第4章:アメリカの音楽劇
1.初期アメリカの芸能
2.オペレッタ

第5章:ミュージカルとレヴューの発生
1.第1次世界大戦まで
2.ジャズエイジの1920年代
3.不況の1930年代

 第6章:台本ミュージカルの時代
1.1940年代
2.1950年代
3.1960年代前半

 第7章:ロック作品とコンセプト作品
1.1960.年代後半
2.1970年代

 第8章:メガ・ミュージカルの時代
1.メガ・ミュージカル
2.映画の舞台化と新しい波

 原題名一覧

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和文索引